小児鍼ってなぁに??
小さなこどもに、〝はり〟というと
「刺すの?」「痛いの?」と心配になってしまうと思いますが、基本的に小児鍼は刺しません。
独特の形をしたプラスチック、又は金属の道具を使って、主に背中・お腹・頭・腕・足を優しく軽くさすっていくのが、小児鍼です。
一般に、生後1~2週間位から、小学校中学年位まで治療を行っています。
心地良い短時間の刺激を皮膚に与えることによって、交感神経を介し内臓に作用します。
それが、“自律神経系の調整”をして、疾病の予防・治療を行っていきます。
適応する症状
оかんの虫症状(かんしゃく持ちでキーキー声を出す、周りの人に噛みついてしまう、夜泣き等)
оアレルギー性鼻炎
о消化不良 о便秘 о下痢
о夜尿症
о虚弱体質(健康状態が不安定で、体調を崩しやすい) など


治療期間の目安
症状によりますが、まず週1~2回から3ケ月間続けてみましょう。
症状が強いほど、マメに治療をしたほうが改善しやすいです。
長期間継続していても、治療間隔が空いていると、あまり効果が出ません。
また、アレルギー性疾患では、お子さんの症状が強くなったりする季節の変わり目が要注意です。
体質改善を目的に、変化に対応できる体づくりを して、季節ごとに様子を見ていきましょう。

治療時間の目安
・初診の場合 ⇒問診(お話を伺う時間)+施術時間 合わせて約30分程です。
・二回目以降 ⇒ 約15分程です。

小学校高学年からのお子さんについて
毎日学校での勉強や宿題、お受験で頑張っているお子さんの肩・背中・目には、かなりの負担がかかり、疲れが溜まっています。
(実際、肩や背中に力が入って、ガチガチになっている子はすくなくありません。)
小学校高学年以上になると、だいぶ体が大きくなってくるので、慣れてくれば、さする小児鍼に加えて、軽い刺激の鍼やお灸で、アプローチすることができます。
筋肉をほぐし、血流の流れを良くすることで、精神的な緊張を解きほぐし集中力などにも違いが現れると思います。
はり自体は、髪の毛ほどの細さで、痛みはほとんど感じません。
一度検討してみるのもいいでしょう。