梅雨

東洋医学では、強い湿気を「湿邪」といって、病気を引き起こす一つの要因と考えます。

日本では5月の終わりから6月にかけて湿度が高くなります。
本格的な梅雨に入ると、湿気つまり湿邪が体に色々な影響を及ぼします。
よく聞くフレーズでは、だるい、体が重い、やる気が出ない。等々。
なんとなく息苦しく感じたり、重苦しく感じるのこともあると思います。

湿邪は皮膚から入り筋肉・関節へ。体の内部に達すると、胃腸さらには膀胱などに影響を及ぼします。
大気の湿度が高くなると、皮膚の新陳代謝がうまく働かず、ジュクジュクとした湿疹などができやすくなります。
コロナでマスク生活が続いていますが、マスクで口周りが常に湿気にさらされている状態ですと、口周りに吹き出物など今まで湿疹ができなかった方もお肌のトラブルに悩まされているのではないでしょうか。

また、湿邪が筋肉や関節に影響を及ぼすと、体が重く感じるようになります。
また胃腸に影響すると、お腹にガスが溜まったり、便がいつもよりベタベタした感じで1.2回で拭ききれない状態になったりします。膀胱に達すると、頻尿や尿の出が悪いなどの症状が長引きやすくなります。

梅雨時のからだのケア方法

・体の余計な水分を取るには、利尿作用のあるハトムギなどを使ったお茶を飲んだり、発汗作用のある生姜や長ネギを用いたお食事もお勧めです。

・冷たい飲み物(氷入り、冷蔵庫でキンキンに冷やした飲み物)を多く飲まないように注意する。

・関節や筋肉がおもだるい時には、長袖・長ズボンのパジャマにして、肌を外気にさらさない様に注意するのもポイントです。クーラーの部屋で寝る際は特におススメです。